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角田塾「ポストヒューマン」の展示での、私の作品の解説。

1月18日の14時を持ちまして、鶯谷のマンションの一室で行われた角田塾のグループ展が終了しました。来て下さった方々、角田塾の皆さん、ありがとうございました。今回はそこで展示しました私の作品について、写真つきで解説したいと思います。どうかお付き合い頂けましたら幸いです。
DSC_0504
まず私は、少ないですが音楽の展示をいくつか見てきています。その中のほとんどが、コンセプトに傾向し、音楽としての「美しさ」や「綺麗さ」がないものばかりでした。なので私はまず「綺麗で美しい音楽」を展示することを考えました。それが今回の展示でCDラジカセで聴けた音楽作品です。その音楽の中身は既に高濃度汚染水recordsで販売してます「Ahead of the noise」と「BABYMETAL is the worst music.」です。下記にリンクを貼っておきますので、興味のある方は聴いて頂ければ幸いです。


https://ultra-high-temperature-radioactivity-records.bandcamp.com/track/ahead-of-the-noise

https://ultra-high-temperature-radioactivity-records.bandcamp.com/track/babymetal-is-the-worst-music

二つの音楽に共通しているのは、80年代以降に訪れた「ノイズの死」の反省から「ノイズの先」を意識して制作しているという点です。
「ノイズの死」と「ノイズの先」とはなんであるのか?それはポストノイズの問題点を考えるとわかりやすいと思います。
ポストノイズの問題点も分析するにあたって、おおざっぱには「ポストパンク」と「ポストロック」を考えることが有効であると思います。
まずポストパンクは、パンクの表層だけを取り入れてそれを音楽性として洗練された流れがあると思います。代表的なのはpublic image limitedなどです。私はこれに対して尊敬があります。
そしてポストロックは、それ以前のオルタナティブな表層を取り入れて音楽性として洗練させようとした流れだと思います。代表的なのはトータスなどです。しかし、それは「多様性の罠」に嵌って失敗してしまったように思えます。私はこれに対して反省があります。
以上の二点を踏まえると、おおざっぱなポストノイズの問題はわかると思います。もちろんポストノイズの問題はそれだけではなく追憶の問題などもあると思うのですが、今回は私の作品との関連性なので、おおざっぱな文章を許して下さい。
つまり私は以上のことから「ノイズの先」という未知を、原理的に求めようとしています。これが今回の私の音楽作品の内容的な部分です。
2曲であることにも意味があります。それは曲順という表面の形式にもこだわりたかったからです。曲順を決めるにあたっては、カセットのA面B面を意識しております。私はカセットの曲順が、A面はわかりやすくてB面はマニアックという印象を持っています。私の今回の曲順はこれを意識しております。「ではなぜカセットで発表しなかったのか?」という疑問に関しては、私の中での音楽作品に重きを置いてるパーセンテージの問題であると思います。私は曲順よりも、ノイズの先という内容的な部分のパーセンテージが多いです。カセットだと私の思うノイズの先を作る技量がないため、CD媒体での制作を選んでいます。

べb1BABYMETALを知らない方もいたので、2曲目の曲名の意味がわからなかった方もいました。なのでそのことについても言及したいと思います。

BABYMETALとは、アイドルの枠を超え、そして日本を超えて注目されている「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたメタルダンスユニットです。これは公式の文章を引用しています。その音楽性については、以下のリンク先から聴けると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=cK3NMZAUKGw 

私はBABYMETALに対して否定的です。それはBABYMETALの音楽性とそれをとりまく環境に対してです。
まずBABYMETALの音楽性の問題は、「アイドルとメタルの融合」とさも斬新なことをやっているように見えて実際は似非個性の予定調和であることです。その原因は、「アイドルとメタルの融合」が非常に表層的なB級技法であることだと思います。
次に環境の問題です。それはBABYMETALに、Napalm Deathが賛辞の文章を送っていることです。私はNapalm Deathはグラインドコアの始祖であるだけでなく、独創的なバンドであると思います。その音楽性は以下リンク先からご確認下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=hs_9Lx8F6Sw 

独創的なバンドが似非個性を認めてしまう社会的影響力は大きいと思うので、問題だと思います。ナパームデスの賛辞にはもしかしたらメディアの操作性があるのかもしれませんが、でしたら今度は別の問題が生じてくると思います。
なので私は曲のタイトルの通りBABYMETALに関しては否定的なのですが、数あるよくないと思う音楽の中でBABYMETALを選ぶことには上記のような理由があるのです。

DSC_0509の音楽作品については以上です。あと私は音楽作品と併せて、絵画とインスタレーションの作品も展示しています。次はこれについて述べたいと思います。まず絵画作品に関してはあまり深い意味はないです。120号の大きな作品です。作品としては綺麗なものを作ることを意識しています。それを単純に前回とは違う形式で展示しています。音楽との関連性で言いますと、「音楽家の絵画」というのがあると思います。例で言うと、captain beefheartやマイルスデイビスやjohn fruscianteなどです。私は音楽家をメインとして活動してますので、まずその絵画を見て貰うことに意味があると思います。





DSC_0508次にインスタレーションに関してです。インスタレーションは写真のように様々な物質に、何も書かれてない五線譜も丁寧に切り取ったモノを貼っています。これはBGM音楽に対する葬式という意味合いが強いです。

BGM音楽の定義と致しましても色々なものがあると思いますが、今回私が意識したのはコンビニなどに流れるBGM音楽です。コンビニに流れるBGM音楽の問題として、まずメディアの操作性による反復の問題があると思います。しかし私が今回問題にしてるのはそこよりも、聴く側が音楽の全体を聴かずに、部分で音楽の全体を把握した気になってしまう問題です。これをメディアが意図的に操作しているのはマズいと思います。なので私は今回の展示のインスタレーションでは、そのようなBGM音楽の葬式をイメージした作品を作り、一方私の音楽作品はヘッドフォンを用意しなるべく全体を聴いて貰えるような配慮をしました。
「なるべく」という語句を選ぶ理由は、作者が全部聴いて貰える配慮は全力でするが、聴く側にそれを強制はしないということです。私は聴衆論でよく取り上げられる、「聴衆の劣化」に関して明確な答えが出ていないのでこのような対応を取りました。もちろん私は音楽家なので「聴衆の劣化」を起こさないように音楽を聴くことに努力しますが、それを大衆に強要するかまではまだ答えが出ていないのです。

以上が今回の角田塾の展示での私の作品に関する、作者自身の解説です。長いですが、読んで下さった方には感謝です。 

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コメント

No title

BABYMETALに否定的なのは聞いてみて良くないと思うのでしょうか?僕はファンなので良いとしか思えないのです。良いか悪いかしかないのではと思っていて、表層技法がどうだとかは関係ないのです。立場の違いなのでしょうか。なのでナパームデスが何を言おうがどうでもいいんです。楽曲が良くないと思うのであればとても残念です。

Re: No title

コメントありがとうございます。未だに楽曲は評価していませんが、最近はああいう重い音のアイドルが今までいなかったという意味で評価できるようになってきました。楽曲はやはり狂気を感じない所がどこか私にはつまらなく感じるのです

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YoshitokiSeishin

Author:YoshitokiSeishin
Japanese noise musician


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